画像について
腰部脊柱管狭窄症の疑いがある場合、まず症状についてや病歴など、問診による検査をします。下肢の痛みやしびれなどがあるかどうかや、間欠性跛行の症状がないかどうかを確認します。
間欠性跛行とは、腰部脊柱管狭窄症の特有の症状で、腰の痛みにより歩ける距離がだんだんと短くなってしまう症状です。具体的には腰の痛みにより歩けなくなってしまった場合、少し休めばまた歩けるようになるのが特徴です。
また、200メートル以上歩けなくなってしまった場合、手術の選択肢を考える必要があるようです。しかし、手術にはかなりのリスクがあることを肝に銘じて、慎重に選択しなくてはなりません。
腰部脊柱管狭窄症の強い疑いがあった場合、画像検査をして最終的に判断されます。単純x線撮影(レントゲン撮影)では様々な角度から撮影をして、脊椎の変形、脊椎骨のずれの程度や骨粗しょう症があるかどうかなど、そして、腰部脊柱管の狭窄がないかもチェックします。
ほとんどの場合では腰部に変性や骨棘が見られます。レントゲンでは見づらい場合、機能撮影側面像を使用します。
腰部脊柱管内の硬膜管や椎間板などの状態を見るために神経の管に造影剤を注入することでより鮮明に撮影ができますが、副作用の傾向が強いため、撮影の前にその可能性を診断することが必要です。
CT撮影では、患部にx線を透過させることで、三次元画像を撮影することができ、後縦靱帯骨化症の有無、腰部脊柱管の前後径等をチェックします。
最近ではMRIでより詳細が分かり、全ての状態を見ることが出来ると思われる方も多いようですが、CTにもメリットがあります。まず骨の描写が鮮明なことが上げられますので、骨折などがある場合には有利です。
また、ペースメーカーを保持されている場合はMRIは検査に使用出来ませんが、CTであれば問題ありません。撮影時間も短時間で処理が可能です。MRI撮影では、脊髄損傷の有無や椎間板ヘルニアの有無、黄色靱帯のたわみによる症状などを見ます。
腰部脊柱管の狭窄の有無やその程度を見ることができますが、閉所恐怖症の方や体内に金属が入っている方は検査が出来ない場合が多く、代わりに造影検査をするケースが多くなります。
画像検査と問診の結果を照合し、腰部脊柱管狭窄症であると判断されると治療をします。コルセットを装着して動作を制限しながら、痛みを起こさないようにすることが大事です。しかし、いつまでも安静にしていると腰部を支えている筋肉や腱が衰えていき、悪化を招きます。
腰部脊柱管狭窄症はある程度痛みが引いたら、筋力トレーニングやストレッチなどを積極的に行い、体にある程度の筋肉をつけ、体のバランスを整えることが、腰部脊柱管狭窄症を改善する早道となりますので、積極的に体を動かし、鍛えるようにしましょう。
