TOP > その他・関連情報1

その他・関連情報1

腰部脊柱管狭窄症のミエログラフィー検査について


腰部脊柱管狭窄症は、ミエログラフィー(脊髄腔造影)で発見することができる代表的な病気です。このミエログラフィーとは、背骨の中を通っている神経の様子を探るための検査法です。脊髄の神経とは、脊柱管と呼ばれる神経の通り道、神経の内部にあります。硬膜に包まれ、脳脊髄液に浸されていますが、ミエログラフィーはこの部位に対して造影剤を注入してから、変性しているかどうかを調べることが可能です。

腰部脊柱管狭窄症には様々な原因が隠れています。脊柱管の中を通る神経にはその中心に馬尾と呼ばれる神経の束があり、またその外側には神経根があります。神経根が侵されると、主に痛みを起こし、特徴的な症状である坐骨神経痛が起こります。また馬尾の障害があれば両下肢に痺れが起こります。高齢者の場合はほとんどが歩行障害や排便障害を引き起こします。

また画像診断といえばMRIが有名です。しかしこのMRIは椎間関節の骨変性については明確でないという場合が多く、この変わりにミエログラフィーとCTを併用するケースが多くあります。また動的な病態、硬膜内部の病変についても描写、描出が不十分であるとも言われています。椎間板ヘルニアの場合は、ミエログラフィーなしでも手術することが可能ですが、腰部脊柱管狭窄症の場合は術前の検査として多用されます。

しかしながら、このミエログラフィー検査は他の診断法に比較すると侵襲性においては高いというデメリットがあり、術前にはできるだけ負担をかけないように、ミエログラフィー検査は実施しないほうがいいという意見もあります。有用な情報が潜んでいる場合もある、しかし脊柱管の拡大術では必ずしも必要ではない、などの意見もあり、患者の状態によりけり、ということになります。

MRIは感度はよい装置です。しかし、患者さんの症状と見比べて画像のほうが圧迫が強いように見えることもしばしばだそうです。画像所見はこのような実情、それぞれの違いがあります。やはり普段から体力をつけ、できるだけ温存できるような環境を作っておくことが大切です。